宮城県と山形県の県境、蔵王連峰の五色岳にある 御釜（おかま） は、蔵王を代表する絶景スポットです。
三峰（刈田岳・熊野岳・五色岳）に囲まれた円形の火口湖で、強酸性の湖水は天候や光の加減によってエメラルドグリーンやコバルトブルーなど、五色に変化することから「五色沼」とも呼ばれます。
直径約325m、深さ約27mの湖面は一年を通して幻想的な色を見せ、訪れる人を魅了します。蔵王エコーラインや蔵王ハイラインを利用して刈田岳駐車場から徒歩数分で展望台へアクセス可能。
夏から秋にかけては澄んだ青空とともに、蔵王ならではの雄大な火山美を楽しめます。

山形では、6月上旬から7月上旬にかけて さくらんぼ狩りが最盛期を迎えます。
山形県は全国一のさくらんぼ産地で、「佐藤錦」「紅秀峰」「紅さやか」など多彩な品種を味わえます。蔵王温泉から車で30〜50分圏内には、人気の王将果樹園（天童市）や牧野観光フルーツ園（上山市）など観光農園が点在し、温泉旅行と組み合わせて楽しむのもおすすめ。
多くの園では雨除けハウスを備え、天候に左右されず快適に体験できます。真っ赤に実った果実をその場でもぎ取り味わう贅沢なひとときは、山形の初夏の風物詩です。

冬の蔵王を象徴する絶景 蔵王の樹氷（スノーモンスター） は、世界的にも珍しい自然現象です。
過冷却水滴がアオモリトドマツに付着し、雪と氷を重ねて巨大な氷の造形をつくり出します。見頃は1月下旬〜2月上旬で、蔵王ロープウェイを利用すれば山麓から地蔵山頂駅まで広がる樹氷原を一望できます。
昼は雄大な雪景色、夜はライトアップで幻想的な世界に変わり、ナイトクルーザー号による観賞ツアーも人気。
厳冬の自然が生み出す圧巻のアート「蔵王の樹氷」は、山形の冬旅で一度は訪れたい感動のスポットです。