沖縄美ら海水族館

沖縄美ら海水族館の大水槽「黒潮の海」を泳ぐジンベエザメと見学する人々
沖縄美ら海水族館
沖縄美ら海水族館の大水槽「黒潮の海」を泳ぐジンベエザメと見学する人々
水族館のハイライト「黒潮の海」。容量7,500㎥の大水槽をジンベエザメが悠々と泳ぐ
写真: そらみみ / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)

目の前の巨大なアクリルパネルの向こうを、全長数メートルのジンベエザメがゆっくりと横切っていく。その下を、翼のようなヒレを広げたマンタが滑るように泳ぎ抜ける――。沖縄本島北部、本部(もとぶ)町の海洋博公園にある「沖縄美ら海水族館」は、そんな光景を目の当たりにできる、沖縄旅行で外せない人気スポットです。

館名の「美ら海(ちゅらうみ)」は、沖縄の言葉で「清らかで美しい海」という意味。館内では、サンゴ礁が広がる浅い海から、黒潮が流れる外洋、そして光の届かない深海まで、沖縄の海をまるごと旅するように巡ることができます。水族館の外に出れば、無料で見られるイルカショーやウミガメ館、マナティー館、白い砂浜のエメラルドビーチまで、丸一日楽しめる見どころがそろっています。

この記事では、沖縄美ら海水族館の見どころをフロアごとに詳しく紹介し、混雑を避けるコツ、海洋博公園の楽しみ方、周辺の観光スポット、那覇からのアクセスまで、旅の計画に役立つ情報をまとめました。

沖縄美ら海水族館の基本情報

まずは基本情報を表にまとめました。営業時間や料金は変更されることがあるため、出発前に公式サイトで最新情報を確認してください。

名称沖縄美ら海水族館(おきなわちゅらうみすいぞくかん)
所在地沖縄県国頭郡本部町石川424(海洋博公園内)
営業時間通常8:30〜18:30(入館締切17:30)。夏休みやGWなどは延長営業あり
休館日基本的になし(台風などによる臨時休館を除く)
入館料(一般)大人2,180円、高校生1,440円、小・中学生710円、6歳未満無料
再入館入館当日に限り可能(入館券を提示)
見学の所要時間館内のみで約1時間30分〜2時間(周辺施設は別)
駐車場海洋博公園の駐車場(9か所)はすべて無料。最寄りは北ゲート駐車場(P7)
アクセス那覇空港から車で約2時間(高速道路利用)、高速バスで約2時間30分
問い合わせ0980-48-3748

館内の見どころ:沖縄の海を4つのフロアで旅する

海洋博公園内にある沖縄美ら海水族館の外観
海洋博公園の中に建つ沖縄美ら海水族館
写真: そらみみ / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)

沖縄美ら海水族館は、入口のある4階から1階へと下りながら見学する構造になっています。浅いサンゴ礁の海から始まり、外洋、深海へと、まるで海に潜っていくように展示が続いていくのが特徴です。

4階「大海への誘い」:旅の入口

入口を入ってすぐのエリアです。沖縄の海への期待が高まる導入部で、ここから順路に沿って下の階へと進んでいきます。

3階「サンゴ礁への旅」:太陽の光で育つサンゴ

サンゴ礁への旅エリアの色とりどりのサンゴ
屋根のない水槽で太陽の光を浴びて育つサンゴ
写真: そらみみ / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)

3階では、沖縄の浅い海に広がるサンゴ礁の世界を観察できます。注目したいのは「サンゴの海」水槽です。この水槽には屋根がなく、沖縄の強い日差しを直接取り込む構造になっています。さらに、水族館の目の前の海から新鮮な海水を絶えず取り入れる仕組みによって、約80種・420群体もの造礁サンゴの大規模飼育を実現しています。自然光を浴びて輝くサンゴの美しさは圧巻です。

ほかにも、サンゴ礁に囲まれた浅い海「イノー」の生き物を水面と水中の両方から観察できるコーナーや、色鮮やかな熱帯魚が泳ぐ「熱帯魚の海」、サンゴ礁にすむ危険な生き物の見分け方や応急処置を学べる「サンゴの部屋」など、見ごたえのある展示が続きます。

サンゴと熱帯魚が泳ぐ水槽
沖縄のサンゴ礁を再現した水槽。熱帯魚の色の豊かさにも注目
写真: そらみみ / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)

2階「黒潮への旅」:ジンベエザメが泳ぐ大水槽

いよいよ水族館のハイライト、「黒潮の海」です。容量7,500㎥(深さ10m・幅35m・奥行き27m)の大水槽で、約80種の生き物が暮らしています。正面の巨大なアクリルパネルの前に立つと、まるで海の中にいるような感覚に包まれます。

黒潮の海を泳ぐジンベエザメの姿
世界最大の魚類・ジンベエザメ。間近で見ると、その大きさに圧倒される
写真: Mokkie / Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)

主役は、世界最大の魚類であるジンベエザメと、大きなヒレを広げて泳ぐナンヨウマンタ。ジンベエザメとマンタが同じ水槽で群泳する姿は、ここでしか見られない光景です(生き物の体調によって展示していない場合もあります)。「黒潮」は世界最大級の暖流で、その恵みを受ける沖縄の外洋のダイナミックな世界を体感できます。

ジンベエザメとマンタが一緒に泳ぐ大水槽
ジンベエザメとマンタが同じ水槽を泳ぐ、ここならではの光景
写真: Pagemoral / Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)

大水槽は正面からだけでなく、さまざまな角度から楽しめます。天井がアクリルパネルになった「アクアルーム」では、頭上を泳ぐジンベエザメやマンタを下から見上げることができます。大水槽を眺めながら休憩できるカフェ「オーシャンブルー」では、水槽側の人気席を有料(1,000円・50分)で利用することも可能です。さらに、大水槽を4階の水槽上部から観覧できる「黒潮探検(水上観覧コース)」もあり、時間帯限定・予約不要で参加できます(設備改修などで休止する期間もあるため、公式サイトで確認してください)。

大きなヒレを広げて泳ぐナンヨウマンタ
翼のようなヒレを広げて泳ぐナンヨウマンタ
写真: Hyppolyte de Saint-Rambert / Wikimedia Commons(CC BY 4.0)

サメの本当の姿を学べる「サメ博士の部屋」も見逃せません。実物のサメが泳ぐ水槽と、豊富な標本や資料で、「サメは本当に危険なのか?」という疑問に答えてくれます。

大水槽「黒潮の海」の前の観覧スペース
大水槽の前に広がる観覧スペース。座ってゆっくり眺める人も多い
写真: Allentchang / Wikimedia Commons(CC BY 2.5)

1階「深海への旅」:光の届かない神秘の世界

最後は、沖縄の深海を再現したエリアです。展示されている深海生物の多くは、沖縄周辺の水深200mより深い海から採集された貴重なもの。約130種の多様な深海の生き物を、ガラス越しにじっくり観察できます。発光したり蛍光を放ったりする生き物たちが星のように光る「海のプラネタリウム」や、水深300mより深い海にすむ珍しい生き物の展示など、ほかではなかなか見られない展示がそろっています。

水族館の外も見逃せない!海洋博公園の楽しみ方

海洋博公園の入口サイン
水族館がある海洋博公園。園内には植物園や郷土村などの見どころも
写真: Tbatb / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)

沖縄美ら海水族館は、広大な「海洋博公園」の中にあります。水族館の周辺には、無料で楽しめる施設がたくさん。水族館の入館券があれば当日は再入館できるので、外の施設と行き来しながら一日かけて楽しむのがおすすめです。

オキちゃん劇場:海を背景にした無料のイルカショー

オキちゃん劇場で高くジャンプするイルカ
オキちゃん劇場のイルカショー。青い海を背景にした豪快なジャンプは必見(写真は2008年撮影)
写真: Taisyo / Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)

水族館の出口から歩いて約5分。青い空と海を背景に、オキゴンドウやミナミバンドウイルカたちが迫力のパフォーマンスを見せてくれるのが「オキちゃん劇場」です。ショーは無料で見られ、イルカの生態や能力についての解説も楽しめます。最前列は水がかかることがあるので注意しましょう。

劇場の名前の由来となったミナミバンドウイルカ「オキちゃん」は、1975年の沖縄国際海洋博覧会のころから半世紀にわたって多くの人に愛されてきましたが、2025年12月に生涯を終えました。現在は、オキちゃんの仲間や後輩のイルカたちが、その想いを受け継いで元気なパフォーマンスを披露しています。

海を背景にしたオキちゃん劇場の客席とプール
海を見渡すオキちゃん劇場。ショーは無料で見られる
写真: othree / Wikimedia Commons(CC BY 2.0)

イルカラグーン・ウミガメ館・マナティー館

イルカラグーンで泳ぐイルカ
イルカを間近で観察できるイルカラグーン
写真: そらみみ / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)

オキちゃん劇場の近くには、イルカを間近で観察できる「イルカラグーン」があります。「ウミガメ館」では、世界に8種いるウミガメのうち、日本では珍しい種類を含む5種類を飼育。地下の観覧室からは、ウミガメが水中を泳ぐ姿を横から見られます。「マナティー館」では、人魚伝説のモデルともいわれるアメリカマナティーを観察できます。いずれも無料で見学できます。

エメラルドビーチ:水族館から歩いて行ける白砂の浜

海洋博公園のエメラルドビーチと透明な海
水族館から歩いて行けるエメラルドビーチ。快水浴場百選にも選ばれた白砂の浜
写真: Hyppolyte de Saint-Rambert / Wikimedia Commons(CC BY 4.0)

水族館の出口から歩いて約7分。公園の北端に突き出したエメラルドビーチは、その名の通りエメラルドグリーンの海と、真っ白なコーラルサンドが美しい浜辺です。「快水浴場百選」にも選ばれていて、4月から10月には海水浴も楽しめます。毎年ウミガメの産卵も確認されているという、自然豊かなビーチです。水族館で海の生き物を見たあとに、本物の沖縄の海を眺めるのは格別です。

エメラルドビーチの岩と穏やかな海
エメラルドグリーンの海と白いコーラルサンドのコントラスト
写真: Hyppolyte de Saint-Rambert / Wikimedia Commons(CC BY 4.0)

園内は広いため、歩くのが大変な場合は有料の園内遊覧車を利用すると便利です。植物園や郷土村、夕陽の広場など、ほかにも見どころがあるので、時間に余裕があればあわせて回ってみてください。

混雑を避けて楽しむコツ

沖縄美ら海水族館は、沖縄でも屈指の人気スポット。特に夏休みや連休、雨の日は混雑します。快適に見学するためのコツを紹介します。

  • 朝いちばんか夕方を狙う:開館直後の8時30分すぎや、夕方の時間帯は比較的ゆったり見学できます。昼前後はツアー客が集中しやすい時間帯です。
  • チケットは事前購入:入館券は水族館の券売所のほか、WEBでも購入できます。事前に買っておけば、チケット売り場の列に並ぶ時間を短縮できます。
  • 延長営業期間を活用:夏休みやゴールデンウィークなどは閉館時間が延長されることがあります。夕方以降の人が少ない時間帯に、ゆっくり大水槽を眺めるのもおすすめです。
  • 雨の日は特に混雑:屋内施設の水族館は、雨の日に観光客が集中しがちです。駐車場から水族館までは屋根のない園路を歩くので、傘も忘れずに。
  • 周辺施設と組み合わせる:館内が混んでいる時間帯は、先にオキちゃん劇場やエメラルドビーチを回り、当日の再入館を活用して時間をずらすのも手です。

周辺スポットとモデルコース

水族館がある本部半島の周辺には、沖縄らしい景色を楽しめるスポットが集まっています。レンタカーで回れば、効率よく北部観光を楽しめます。

備瀬のフクギ並木

備瀬のフクギ並木のトンネル
水族館から近い備瀬のフクギ並木。緑のトンネルの中をのんびり散策できる
写真: Abasaa / Wikimedia Commons(Public domain)

水族館から近い備瀬(びせ)地区には、防風林として植えられたフクギの木が並ぶ集落が残っています。緑のトンネルのような並木道をのんびり散策すれば、昔ながらの沖縄の暮らしの風景にふれられます。木陰が多く、暑い日でも比較的歩きやすい散歩道です。

古宇利大橋・古宇利島

古宇利大橋と古宇利ビーチ
水族館から車で足をのばせる古宇利大橋。ドライブ観光の定番
写真: Solomon203 / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)

エメラルドグリーンの海の上をまっすぐに伸びる古宇利大橋は、沖縄北部ドライブの定番スポットです。橋を渡った先の古宇利島には、美しいビーチや展望スポットがあります。→ 古宇利大橋の観光ガイド

万座毛

那覇方面への帰り道に立ち寄りやすいのが、象の鼻のような形の岩で知られる景勝地・万座毛です。断崖の上から眺める海の青さは見事です。→ 万座毛の観光ガイド

おすすめモデルコース(日帰り・レンタカー)

  • 8:00:那覇を出発。高速道路を使って本部方面へ。
  • 10:00:沖縄美ら海水族館に到着。4階から順に館内を見学。
  • 12:00:水族館を出て、オキちゃん劇場のイルカショーを鑑賞。
  • 13:00:本部周辺で昼食。沖縄そばなどの郷土料理を。
  • 14:00:エメラルドビーチや備瀬のフクギ並木を散策。
  • 15:30:古宇利大橋をドライブして古宇利島へ。
  • 17:00:帰り道に万座毛へ立ち寄り、夕方の海を眺めて那覇へ。

時間に余裕があれば、本部周辺のホテルに泊まって2日に分けるのもおすすめです。朝いちばんの空いている時間帯に水族館を見学でき、夕方にはエメラルドビーチ近くの夕陽の広場で夕日を楽しめます。

アクセスと回り方

レンタカーで行く

那覇空港から高速道路(沖縄自動車道)を使って約2時間です。海洋博公園の駐車場はすべて無料で、水族館に最も近いのは北ゲート駐車場(P7立体駐車場)です。入口には「水族館駐車場」の看板が出ています。カーナビで「沖縄美ら海水族館」が見つからない場合は、「海洋博公園」や「海洋博記念公園」で検索してください。中央ゲート側の駐車場に停めた場合は、園内を歩くか遊覧車で水族館へ向かいます。

バスで行く

那覇空港や那覇市内からは、水族館方面へ向かう高速バスや直行バスが運行しています。那覇空港からの所要時間は約2時間30分です。路線や運行会社によって停留所や料金、所要時間が異なるため、事前に各バス会社の時刻表を確認しておきましょう。「記念公園前」バス停で降りる場合は、水族館の入口まで徒歩10分ほどかかります。

車いす・ベビーカー

P7立体駐車場1階の貸出所などで、車いすとベビーカーを無料で借りられます(台数に限りあり・先着順)。館内はバリアフリーに配慮されていて、大水槽を間近で見られるスロープもあります。

よくある質問(Q&A)

沖縄美ら海水族館の見学にはどのくらい時間がかかりますか?

館内の見学だけで、平均して約1時間30分〜2時間です。オキちゃん劇場やウミガメ館、マナティー館、エメラルドビーチなどの周辺施設も回るなら、半日〜1日を見ておくと安心です。

入館料はいくらですか?

一般料金は大人2,180円、高校生1,440円、小・中学生710円、6歳未満は無料です。料金は変更される場合があるため、公式サイトで最新情報を確認してください。

一度外に出ても再入館できますか?

入館当日に限り、再入館が可能です。再入館時に入口で入館券を提示してください。オキちゃん劇場やエメラルドビーチを見てから、もう一度大水槽を見に戻ることもできます。

駐車場は有料ですか?

海洋博公園の駐車場は9か所すべて無料です。水族館に最も近いのは北ゲート駐車場(P7立体駐車場)です。

イルカショーは有料ですか?

オキちゃん劇場のイルカショーは無料で見られます。ウミガメ館やマナティー館も無料で見学できます。ショーの時間は公式サイトで確認してください。

那覇から公共交通機関で行けますか?

はい。那覇空港や那覇市内から高速バスや直行バスが運行しています。那覇空港からは約2時間30分です。便数や停留所はバス会社ごとに異なるので、事前に確認してください。

まとめ:沖縄の海を丸ごと体験できる場所

沖縄美ら海水族館は、ジンベエザメとマンタが泳ぐ大水槽「黒潮の海」をはじめ、太陽の光で育つサンゴ礁、神秘的な深海まで、沖縄の海を丸ごと体験できる場所です。水族館の外には、無料のイルカショーや白砂のエメラルドビーチもあり、一日中楽しめます。

那覇からは少し距離がありますが、周辺の備瀬のフクギ並木や古宇利大橋とあわせて回れば、沖縄北部の魅力を満喫できる旅になります。混雑を避けるコツを押さえて、美しい沖縄の海の世界を楽しんでください。

参考情報

※掲載情報は記事作成時点のものです。営業時間・料金・プログラム・展示生物などは変更される場合があるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。

Google Maps

  1. 山口県旅行ガイド|車なしで萩・秋芳洞を巡る一泊二日と二泊三日

  2. 下関観光ガイド|車なしで唐戸市場・門司港を巡る半日と一日コース

  3. 尾道観光ガイド|車なしの半日モデルコース・千光寺と猫の細道

カテゴリー